国語の成績確実にUP「親子対話」と「語彙力」
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・塾の国語が「対話形式」なワケ
・素材文を通じた「親子の対話」
・「語彙力」は読解を制す
・読書好きでも成績不安定の理由
塾の国語が「対話形式」なワケ
中学受験の国語は、塾のテキストを使って音読し、問題を解く、だけでは成績の伸びは限定的です。
扱う素材文(問題文)は、「大人の世界」だったり「普段考えたことのない世界」「少し年上のお兄さん、お姉さんの複雑な気持ち」です。小学生には理解が難しい世界をナビゲートしてあげる大人の存在が必要です。
もちろん塾の国語の授業では、そのあたりを先生が問題の解説とともに、かみ砕いて説明してくれます。
大手進学塾の多くが国語の授業が講師の一方的な説明で終わらず、「対話形式」で進むのも、子どもにとって未知の世界の話や普段考えないことを、先生やクラスメイトとのやり取りを通してたどっていけるようにするためです。
素材文を通じた「親子の対話」
塾の授業、教室で「分かった!」となっても、家庭での復習は成績アップ、維持のためには必須です。
特に国語は「音読」「テキスト活用」とともに、「親子の対話」がカギを握ります。
塾で取り扱った素材文の内容を親子で話し合ってみたり、子どもがどう文章を読み取っているのかを確認することは、有効な勉強法です。
普段は分からなかった子どもの思考の方向性や親でも気が付かなかった「思い」を聞くことができるなど、「気づき」がそこにはあるからです。
読解問題を解く以前に「そう考えていたから正解に至らないのか」「考え方が幼いな」など、親御さんが子どもの「頭の中」に気づくことは、国語の成績改善への大きなヒントになりえます。
ポイントは子どもの話す内容を頭から否定しないことです。
「そうじゃないでしょ、この文章は…」と親御さんがやってしまうと子どもは親子の対話どころか、国語自体を嫌いになります。
トンチンカンなことを言っても「そうなんだ、そう思うんだ」と必ず一度「引き取る」ことが大切。「受け止めてくれる」環境をつくることで、子どもが話しやすい雰囲気にします。
思考の方向性や偏った考え方は、少しずつ、丁寧な説明で修正していけば問題ありません。怖いのは親御さんの「じれったい」気持ちが先走り、「我慢ができない」ことです。
「語彙力」は読解を制す
「語彙収集」も国語読解には不可欠です。
素材文に出てくる語句の意味、ニュアンス、使う場面をどれだけ想像できるか、ということです。国語の読解でも答案作成でものを言うのが「言葉の運用力」です。
英語で分からない単語が多すぎると読めないのと同じで、日本語でも同じです。語彙力がアップすると、音読も滑らかになり、文の意味するところも格段にとらえやすくなります。親子で対話をしても「トンチンカン」がなくなります。
意味が分からない語句は、調べたうえで「使う」ことがポイント。自分で短文をつくって、親御さんや塾の先生に見てもらうのは取り掛かりやすい勉強法です。
もう一つ、手間はかかりますが効果抜群なのは、素材文を使ってのオリジナル問題演習です。問題は親御さんが作成します。
覚えたい語句を( )にして、書き込むドリル形式のものを作成したり、語句に傍線を付けて選択肢をつくり、意味を答えさせるなど、やり方はいくつかあります。
知らない語句が多すぎて…というあまりにも多い場合は、親御さんが一部教えても仕方がありませんが、後で時間をとって使い方や意味などを尋ねてテストをしてみてください。使わないと言葉は頭に残りません。
読書好きでも成績不安定の理由
入試問題は5000字程度の素材文が出題されるのが標準です。
中には分からない、イメージがわかない語句もあるでしょう。しかし、それが「頻発」となると、読解には支障となります。
勝手な解釈で読んでいたり、分からないところは飛ばし読みを繰り返しているうちに「何が書いてあるか分からない」ということにつながるからです。
しばしば読書好きの子でも国語の成績が安定しないのは、自分の好みや趣味ばかりのジャンルを読んでいて、しかもよく分からない語句は飛ばしてしまうからです。
読書はそれでも許されますし、どう解釈しても問題ないですが、入試の国語読解は「この文章からはこういう意味で読むのが一般的に見て妥当」というのがいわゆる「正解」にあたります。
正直、イメージだけ、ニュアンスだけ、センスだけで国語の成績が良い受験生も存在します。国語の勉強は漢字程度、とうらやましい子も少数ですがいます。
それは「例外」として、多くの子はテキストを音読し、内容理解を対話で深め、語彙力を増していけば、確実に成績は上がります。
あとは「継続」できるかどうか。国語は「時間のかかる」科目です。
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