夏こそ国語 偏差値UPへの最短距離は「音読」
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・成績向上へ取り組みと素材選び
・音読で子どもの国語レベルを知る
・音読で「黙読」もリズムをとれる
・塾のテキストが有効な理由
成績向上へ取り組みと素材選び
国語の偏差値が安定して高止まりしている中学受験生はあまりいません。
「国語は具体的な勉強法、解法がない」と言われたりもします。数少ない?勉強法の1つとして、中学受験を経験した親御さんや塾の先生は「読書」を勧めることが多いです。しかし、やみくもに本を読んだからといって、成績がアップすることはありません。
では、「読む」ことは全く役に立たないかというと「取り組み方」と「素材選び」で受験国語に通用する有効な手段になり得ます。
音読で子どもの国語レベルを知る
「音読」が受験国語に有効なことはよく知られていることです。
ただ声を出して読めば成績がアップするかといえば、そんな単純ではなく、ポイントは「どれだけスムーズに読めるか」という点にあります。
チェックポイントとして①つかえずに読めるかどうか、②棒読みではなく、強弱や少し気持ちを込めて文章を読めているかどうか、の2点が挙げられます。これができていれば「話の内容がある程度理解できている」「読解問題に答えられるレベルにある」といえます。
出てくる言葉の意味、その場で使われているニュアンスもある程度分かっていなければ、スムーズに気持ちを込めて読めないものです。それを確認するための「音読」です。
物語文だけでなく、説明文、論説文、随筆でも同じ。内容が読み取れていないと「棒読み」やつっかえながらの音読になります。
「音読」の際には必ず親御さんが子供の音読に付き合います。家事をやりながらとか、スマホをいじりながらとかはNG。範囲を決めてきちんと聞いてあげます。
算数の計算練習、国語の漢字同様、毎日短時間で良いので「ルーティーン」にします。短時間でもしっかり時間をつくり、継続することが第一です。
親子でパートを決めて読み合いをしたり、質問の出し合いをするなど「ゲーム感覚」で音読を習慣化すると、子ども一人でやるより、内容把握力は一段と向上します。
音読することで、国語の「レベル」を子ども自身と親御さんが客観的に把握できます。希望的観測でなくまず「立ち位置」を知ることがことが国語成績アップの「近道」です。
早く成績を上げたくて、市販の参考書などで、手っ取り早く記述の書き方や選択肢問題の答えの選び方の「テクニック」をマスターしようとしても、成果が上がらないのは当たり前。文章を「しっかり読める」という「基礎」がないまま、読解問題が解けるようにはなりません。
音読で「黙読」もリズムをとれる
国語が苦手、成績が安定しない子で音読が上手、という子はまずいません。
もちろん音読することに慣れていないという場合もありますが、よく分かっていないことをしゃべるのにしどろもどろになってしまうのと同じように、意味がよく分からないものを読めばスムーズには読めません。
読む「素材」のレベルにもよりますが、物語文や説明文で800字程度の文をスムーズに読めるようになれば、確実に国語の力はついています。
慣れてくると、割と早く選択肢問題でどれが正解か、そうでないかが絞れるようになります。
テストや入試では音読できませんが、音読を続けることで、黙読しても「読めている」状態になります。音読の「リズム」を体が覚えているからです。逆に言えば、体が覚えるまで音読に「徹する」くらいやることが、国語の成績アップには必要ということです。
国語の成績で悩んでいるのなら、しっかり「音読」できることを目標にしてみるのはおすすめです。
塾のテキストが有効な理由
音読には塾の「テキスト活用」が効果的です。
理由としては、中学入試で出題されたそのもの文章だったり、頻出のテーマを扱っているからです。
親御さんが音読に付き合う場合、テキストには解説が付いており、問題も用意されているので、入試ではどういうことが問われるのかが分かってきます。
素材文(出題されている文章)のレベル、長さ、中身…親御さんが把握しておくことは、いざ子どもの学習サポートをしなければならなくなった時に役立ちます。
塾の先生に相談する場合にも、話が通じやすく、先制のアドバイスに「ピンとこない」ということを回避してくれます。
子どもたちが取り組んでいる素材文は、新書に収録されているものや大人が読む小説など、明らかに大人が読むレベルのものです。
それを知れば「なんでできないの!」と結果だけで責めることはなくなります。感情的に咎めると、子どもは一気に受験勉強の戦意を喪失します。
親御さんも子どもが取り組んでいる国語の素材分の「難しさ」を、「音読」を通じて体感することは、子どもの国語の成績アップへとつながります。
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