「予約」で回避 入試当日の体調不良と荒天トラブル
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・満員電車で体調不良→不合格に
・ゆとりを生むホテル予約
・降雪時に慌てないで済むには…
・絶対に避けたい慌てて予約
満員電車で体調不良→不合格に
各進学塾の体合格験記などを読んでいると、入試当日「電車内での体調不良になった」という話はよく出てきます。
ある女子の話です。混雑の激しい通勤電車の中で気分が悪くなり、途中下車。しばらくベンチに座って休んで、いく分回復したものの、次に乗った電車もまた満員。乗換駅まで何とか頑張ったものの、今度は吐き気をもよおし…。
結局、試験開始15分経過した時点で学校へ到着。入試そのものは受けられましたが、狂ったリズムは取り戻せず「すべり止め」だったはずの学校は不合格に終わりました。
ゆとりを生むホテル予約
その学校の場合、最寄り駅にホテルはありませんでしたが、2駅前は「ターミナル駅」で、数多くの宿泊施設がありました。
あらかじめホテルに宿泊していた受験生は、比較的ゆっくり朝食をとり、余裕を持って入試会場へ。リラックスして試験に臨めたようです。
入試が終わった後、受験経験者の多くの親御さんから「ホテルを予約しておいて良かった」という声を聞きます。
多くは「通勤電車」「ラッシュ」に子どもが慣れていないことを懸念しての予約です。
入学すれば、そんな厳しい条件での通学となりますが、入試当日くらいはせめて考えられる「最高の環境」で受験を、と親御さんが考えるからです。
すべての受験生には当てはまらないかもしれませんが、入試前日に宿泊するホテルを確保しておくことは、親御さん、受験生本人にとって精神的なゆとりを生み、入試での好結果につながる可能性を高めます。
降雪時に慌てないで済むには…
もう1つ、ホテル予約で威力を発揮するのが降雪などの「荒天時」です。
ある男子受験生が第1志望のA中学を受験、入試開始時間とほぼ同時に雪が舞い始めました。
前日の天気予報でこの事態を予測していた親御さんは、翌日の「第1志望同等」のB中学の受験のため、着替えなどを小型のキャリーケースに入れてA中学の試験会場へ来ていました。
終了後、 夏から予約していたホテルへ移動しチェックイン。館内に飲食施設、コンビニがあり、雪が降り積もる中、夕食、朝食とも外へ出ずに済みました。
試験当日は大雪。B中学まで電車で2駅、徒歩も含めて25分程度で到着しました。
ホテルに宿泊したことで、落ち着いて移動でき、子どもも余裕をもって試験問題に挑め、合格となりました。
当日は交通機関が混乱し、出勤時間を早めにした人たちが駅に殺到。ダイヤも大幅に乱れ、駅構内も電車内もかなりの混雑だったという会話が入試会場控室のあちらこちらで聞かれました。
慣れない満員電車、大きく乱れたダイヤ、車内の熱気で気分を悪くする受験生もいたそうです。
通常なら1時間程度で到着するという親子は、2時間超かかっての入試会場入り。大雪なのに電車内の混雑と暖房で汗だくになりながら、転がり込むように試験会場へと入りました。
絶対に避けたい慌てて予約
2018年度入試を最後に降雪による入試への影響は首都圏では出ていませんが、中学受験シーズンは大雪に見舞われても全く不思議ではない季節です。
各中学校は交通機関の乱れなどに対応し、試験開始時間を遅らせたりしてくれますが、前日に学校の近くまで来ていれば精神的にも体力的にも余裕ができます。
避けたいのは、試験数日前に天気予報を見て「慌ててホテルを予約」という事態です。
運良く、と願いたいところですが、早いところで夏から部屋を押さえている親御さんもおり、慌てて予約しようとしても「満室」と断られるのがオチです。
天候に問題がなければ、キャンセル料が発生するギリギリで取り消せばよいだけのことです。
早い段階から部屋を押さえておけば「まさか」の時に慌てずに済みます。
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