中学受験 「まさかの不合格」にこんな理由も…

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「まさかの不合格」にも理由あり
・「本当」じゃなかった過去問演習
・挙動不審は「見られている」
・塾の「おすすめ」の裏には…

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「まさかの不合格」にも理由あり

入試結果は即日、あるいは1日後に出ることが多いのが中学受験です。

合格の歓喜がある一方で、前受け、志望校入試にかかわらず少なからず「まさかの不合格」が起こります

点数開示がされ、合格最低点を確認し、試験が単純に「できなかった」のならあきらめもつきます。しかし、開示がなかった場合は「理由が分からないまま」で、どうして…という思いがつのるばかりです。

ただ「理由なき不合格」はありません。そこにはさまざまな「理由」があります。思い当たる「フシ」があるのなら、冷静になって今後の受験プラン、試験の受け方などをもう一度検証する必要があるかもしれません

「本当」じゃなかった過去問演習

合格発表の後に対照的な「証言」を耳にします。

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「過去問では合格最低点に届かないことばかりだったけど合格した」「過去問では合格最低点を超えていたのに不合格だった」――。

この言葉だけではわかりませんが、その裏側には受験生それぞれが入試当日までにたどってきた「道のり」があります。合格に至る理由、不合格になった理由が、その「道中」から垣間見ることができます。

「過去問不合格、本番合格」の子は過去問の失敗を振り返ることでさまざまな弱点、気づきを自分の中に吸収して、自分の「力」にいくつも変えていった子です。「転んでもただでは起きなかった」結果の合格です。

「中学受験は入試当日まで伸びる」といいますが、この地道な復習の繰り返しによって力を付けたことが当日「ボーダーライン超え」につながったということです。模試での合格可能性が30%でも50%でも諦めてはならないのは、そういう「努力」をできる子がいるからです。

「過去問合格、本番不合格」のケースもいろいろ考えられますが、1つは「甘い採点」が挙げられます。

過去問の採点を塾の先生にお願いしている場合はあまりないのですが、自己採点中心の場合はどうしても甘くなります。

漢字のトメハネ、記述問題などで「まあいっか」の連続で得点が加算されたり、「最初はこう思ってたんだよね」と記号問題の解答を「改ざん」してしまう子は、大人が思うより多いです。

子どもは親御さんに過去問の出来を問われて「できなかった」とは言いにくいものです。特に親御さんの「顔色」を常にうかがっている子はなおさらです。

追い込まれた子がやってしまうのが答案内容の「改ざん」です。得点を水増しして、親御さんに、塾に報告してしまいます。塾には本当に出来が良かった場合にだけ報告、親御さんには水増しの点数を伝えて親御さんの「機嫌の良さ」を維持しようとします。

親御さんは過去問の出来についてとやかく言う必要はありませんが、「答案の内容」については把握しておくことが大切です。

「まさかの不合格」を強調する親御さんは、受験を「塾任せ」「子ども任せ」の傾向が強いです。

勉強を子どもに教えなくても中学受験は成功しますが、子どもの現状を把握できていないケースはかなりの確率で「納得のいかない受験」になります

挙動不審は「見られている」

試験問題もできた、絶対合格…と確信したのに不合格、というケースも実はあります。

試験中の「挙動不審」は試験監督の先生にチェックされます。いわゆる「カンニング」を疑われるような顔の動きなとです。

監督の先生は解答用紙回収後、「特記事項」として受験番号とその「動き」をメモ書きにして報告するという学校が実際あります。ちょっと怪しいな…くらいなら報告の対象にはならないようですが、とにかく試験監督の先生は受験生を「見ています」。

入試で在校生が試験監督の補助をする中学も多いです。問題冊子の配布、解答用紙の回収や体調が悪くなった子を保健室に連れて行くなど監督の先生の指示に従って行動しますが、学校によっては「挙動不審者」のチェックをする「仕事」もあります。

教室の前と後ろの角に立って、試験中の受験生を見渡します。試験後、監督の先生と補助の生徒(複数のことが多い)が「怪しい子はいなかったか」で見解を照合します。

「全員一致」なら監督の先生が受験番号と「見解」を記録に残します。その後の「採点」で「参考資料」になることは間違いありません。

鉛筆や消しゴムなどを忘れ、学校から借りた場合、返却しない子も一定数いるようで、これもチェックされます。不合格までにはならないかもしれませんが、ボーダーライン上の繰り上げ合格の対象などからは外されることもあると聞きます。

塾の「おすすめ」の裏には…

本人の入試の出来は別として、「塾が受けろっていうから受けたのに不合格」という話もよくあります。これも「まさかの不合格」です。

受験プランがしっかり練られ、その家庭なりの「方針」が明確な場合、塾は受験校については「聞かれたことのアドバイス」程度で、基本的に「お任せ」です。

一方で中学受験について「あまり勉強していない」親御さんには「おすすめ」の学校という名目で、実力より上の学校の受験を提案するケースもあります。

正直なところ、その子のことを思っての提案というより「塾の合格実績」欲しさという面が強い「おすすめ」です。現状では合格は厳しいが、もしかしたらがあり得るレベルの子に「アタック」させます。

「●●さんなら大丈夫。力は付いています」「●●さんの伸びから考えると遠くはありません。(合格に)間に合います」。先生の強い「推し」に親御さんも「そこまで言うなら…」となります。

各進学塾は教室ごとに難関校や有名校の合格数「ノルマ」が存在するところもあります。御三家合格を何名出すか、早慶や人気校は何名かなどで先生たちの給与にも影響してくるといいます。教室長も成績によって異動の対象になることもあるようです。

塾側の都合で我が子の受験日程、受験校を変えるべきではありません。その代わり、親御さんはあらゆる事態を想定しての受験プランを持っておく必要があります

中学受験はきちんと勉強していても「まさか」が起きやすいです。備えは万全に、です。

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