25年度海城中 志願者動向と偏差値、併願校
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・海城の志願者動向
・海城の実質倍率と合格者数
・偏差値で海城合格を占う
・海城合格への併願作戦
海城の志願者動向
創立130年を超える伝統校・海城は、21年に「Science Center」が完成しました。
物理、化学、生物、地学4分野の専用実験室が9つあるなど、理科好きがワクワクする空間に、学校説明会で来校した12歳男子は魅了されます。
帰国生入試で30人募集する枠は別として、入試機会は2回。第1回入試が2月1日(サピックスOP合格可能性80%偏差値59、四谷大塚合不判定Aライン64)、第2回が3日(サピ63、四谷66)に行われるのが恒例です。
募集定員は両入試ともそれぞれ145人です。
海城の入試は志願者数、受験者数に関わらず、合格者数がほぼ一定しているのが大きな特徴です。
第1回の志願者数は21年から増減を繰り返しており、24年は前年比7%減(44人減)の558人でしたが、合格者数は前年と同数の160人でした。
18年度から22年度の5年間の合格者数も162人~167人の間で推移しています。
募集145人に対して20人オーバー程度ということは「歩留まりの良さ」がにじみ出る数字です。
25年度は志願者増の流れですが、多くても前年比8%増前後(約45人増)で収まるとみられます。
ただ、合格者数は若干増える可能性もあります。
24年度の第2回では合格者を345人出しました。前年比41人増という大幅アップです。
290人~300人強程度でここ数年間落ち着いていましたが、クラス1つ分に相当する合格者増は第1回合格者から例年以上の辞退者が出たのかもしれません。
海城の実質倍率と合格者数
先述した通り、海城の第1回入試の合格者数は160人台でここ7年推移しています。
実質倍率は18年の2.7倍から23年まで6年連続横ばいか上昇し続け3.4倍まで伸びました。
24年は3.0倍となり、少し緩和されましたが、25年は3倍超の入試になるとみた方が無難です。
ここ3年、志願者数が1000人を超えている2回目入試は18年に3.0倍になって以降、23年の3.5倍まで5年連続横ばいか上昇を続け、24年度も2.9倍ありました。
2回目は海城1回目残念組だけでなく、1日に開成や麻布を受験した男子が第2、第3志望として参戦します。
その動向次第でもありますが、志願者数は1000人超で倍率は3倍超、第1回での合格者数にもよりますが、300人から320人ほどは出すとみられます。
偏差値で海城合格を占う
第1回入試のサピックスOP80%偏差値は59。50%ラインの56くらいまでなら例年6割程度合格しているのでチャンスは十分あります。
四谷Aラインは64。ここでは60を割ると一気に合格者が減ります。コンスタントに60マークしていないと、不安を抱えての入試になります。
偏差値も2~3ポイント上がる第2回は募集定員は同じ145人、合格者数も2倍弱になりますが、甘い入試ではありません。
併願の多い開成受験組、麻布受験組はともに7割程度受かります。
一方、海城1回目残念組のリベンジ合格は20%弱程度と結構厳しい結果です。
合格者数は限られますが、1回目で仕留めないと海城のハードルは高くなります。
もう1回あると考えず、2月1日に全力で合格を獲りに行きます。
海城合格への併願作戦
できれば1日の第1回入試で終わらせたい海城熱望組の入試ですが、合格発表は2日。合格を祈りながら2日午前に1校組み込みます。
多いパターンが本郷②(サピ58、四谷63、以下同)、巣鴨②(54、58)、城北②(48、57)の3校です。
ただ、本郷は開成受験組の合格ボーダーライン付近の子が多く受ける傾向にあります。想定偏差値以上にレベルが高い入試になるかもしれません。
西東京方面なら桐朋②(53、61)というのもありです。
「海城の次に行きたいところ」という視点で選びます。
午後入試をするなら1回目入試の結果が出ていない1日午後に出願です。
算数に自信があるなら、巣鴨の算数1科(60、64)にトライ。万が一の場合、進学の意志があるなら、東京都市大付属②のⅡ類(57、61)、東京農大一の2科入試(国算か理算 53、60)も選択肢です。
1月の前受けは10日に栄東Aの東大クラス(52、61)を受け、海城入試直前の25日に立教新座(53、60)で最終調整します。
千葉受験は余力かあれば20日の市川①(57、65)、21日の東邦大東邦前期(53、61)のいずれかで力試しです。
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