中学受験 課金を有効化する親の「踏み込み」

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・先生への質問 親の「援護」の仕方
・塾は課金した分「使ってナンボ」
・学校訪問も「必要経費」
・親の行動次第で「生きた金」に
先生への質問 親の「援護」の仕方
小4から受験まで300万円近い「課金」をしても、結果は思い通りにはならない可能性が高い中学受験。
課金した分、塾が子どもを「キャリーしてくれる」(ゲーム用語。ここでは学力を付けるために支え、援助する)かどうかは、「子どものやる気」と「親御さんと塾側との連携」で決まります。
たとえば、先生への質問。
先生は「いつでも質問に来なさい」と言いますが、子どもにとってはハードルが高く、なかなか行けないものです。
そこで親御さんが「アシスト」します。
塾側に連絡を取り「質問を持って行くので、子どもに声をかけてください」とお願いします。
塾側は十中八九快諾してくれます。
加えて「可能な限り自分で考えたうえで質問を持ってきてください。どこでつまづいているのか分かりますから」と質問の仕方もアドバイスしてくれます。
塾は多くの生徒がいるため、相談やコンタクトを取らない限りは子どもにも親御さんにもアプローチしてきません。
課金するだけでなく、自ら「一歩踏み込む」姿勢で臨まないと、塾は有効活用できません。
塾は課金した分「使ってナンボ」
課金すれば自動的に「塾が何とかしてくれる」というスタンスの親御さんは結構います。
しかし、塾や家庭教師に丸投げで何とかしてもらおうと思うなら、1カ月払っている額にもう1つゼロがつくくらいのお金を支払わないと、です。
勉強から時間の管理、学習の進捗度まですべて「お任せ」なら、「丸投げ受験」も可能ですが、実際には難しい話です。
ならば「親御さんが一歩踏み込んで、塾と連携を取りながら前に進む」のが、成績を上げるかなり有効なやり方です。
親御さんが塾側と付かず離れず適当な距離感で普段から接触し続ければ、「筋の良い」有益な受験の情報も入手できますし、子どものより良い受験プランの組み立てにも役立ちます。
それに親御さんともコミュニケーションをとることで、先生は子どもも何気に気にしてくれるようになります。
塾は高いお金を払っている分「使ってナンボ」です。
学校訪問も「必要経費」
もう一つ、親御さんが積極的に踏み込まなければならないのが「受験校、志望校探し」です。
学校説明会、オープンキャンパス、文化祭…どんな機会でも構いません。機会を見つけてマメに通います。
これは早い段階から動くのが鉄則。
小4の時期から20~30校を実際に訪ねたいところです。
とりあえず「偏差値」は横に置いて、かなり範囲を広げて「学校訪問」します。
気になれば、受験までに2度3度行くのも大いに「あり」です。
交通費なども結構かかり、これも中学受験の「課金」の一種になりますが、偏差値や受験案内だけで受験校、志望校を決める安易なやり方にならないためにも「必要経費」です。
1度で複数の学校の話を聞くことができる「合同説明会」で「話だけでも」のつもりで数多くのブースを訪ねるのも得策です。
「思わぬ掘り出しもの」に出合って、一度学校へとなって「ここなら」となる展開は中学受験で珍しくありません。

親の行動次第で「生きた金」に
海外英語研修にICT教育、探求授業もやるし高大連携で将来の職業選択にも有効、大学受験対策も校内で完結……。
「豪華なメニュー」を前面に押し出してPRする中高一貫校が最近のトレンドです。
一方でパッケージは派手でなく、どちらかと言えば地味な学校でも、よくよく調べてみると「なるほど」と思う学校は少なからずあるものです。
そういう「見極め」が志望校決定時にきっちりできるかどうか、そのための早い段階からの「学校訪問」です。
さまざまな学校を実際に訪れることで、各校で感じる雰囲気、においがそれぞれあるはずです。
「親としてはいい感じだが、果たして我が子には…」とか「地味だけどウチの子の居場所がありそう」など、多くの学校を回っているうちに「目利き」になっていきます。
そうして数多くの学校を回った結果、10校程度をピックアップ、子どもも学校へ直接行き、その意志を一番に尊重しながら志望校を決めていきます。
学校の知名度や偏差値、大学合格実績など、誰でもわかる指標だけで志望校を選択して、入学してから「こんなはずでは…」のミスマッチになるのは絶対に避けなければなりません。
学校訪問は時間もお金もかかります。
中学受験に参戦した以上、「課金ゲーム」は不可避かもしれませんが、塾の使い方、学校訪問の成果など親御さんの行動次第で「生きた金」になります。

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