慶應普通部合格の入試対策、体育・面接、志願書
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・人気の普通部 志願者1割増必至
・7割確保が目標 勝負は処理能力
・「慶應一筋」か他大学附属か
・気になる体育・面接 服装は…
・志望動機の “慶應押し” はNG
人気の普通部 志願者1割増必至
慶應義塾系の3つの中学校の中で、一番歴史が長い慶應義塾普通部。21年度入試はコロナ禍の影響などもあったものの、志願者数は前年比5%減にとどまり、新年度は早くから「普通部第1志望」を打ち出す受験生が多くみられました。
秋の各塾主催の模試でも志願者増加傾向、それも前年より大幅増となっています。模試結果などから貴重な2月1日午前の入試機会を活かすために、断念する受験生もいますが、それでも前年比10%程度の増加は必至の情勢。650人前後が志願し、競争率は3倍強の厳しい入試になりそうです。
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7割確保が目標 勝負は処理能力
慶應普通部の合格可能性80%偏差値は64、同50%は60(四谷大塚合不合判定テスト4月実施の偏差値、以下同)。算数や国語が理社に比べて配点が高い「傾斜配点」方式ではなく各100点ずつの400点満点。合格最低点や平均点が非公表のため、目標が定めにくいのですが、悪くても6割5分(計260点)、できれば7割(280点)以上は過去問でとっておきたいです。
算数は他の難関校と比べると比較的易しいのですが、要求されるのは問題の処理速度の速さと途中式などを分かりやすく答案用紙に書く「記述力」。場合の数、条件整理などは手間がかかる問題が多いので後回しです。国語の漢字は日々しっかりやったかどうかの差は大きく出ます。記述対策は過去問や他校の問題を使って、「型」を意識した書き方をして満点は取れなくても、失点を防ぐ戦い方を身に着ける必要があります。
普通部入試で一番特徴のある理科の生物・植物分野は、30分という試験時間でハマってしまうと悲惨なことになるので、解きやすい他の分野から手を付けて得点を積み重ねるのがコツです。社会も問題数が多く、1問当たりに掛けられる時間は30秒程度。一問一答式の問題は瞬殺し、記述に少し時間を回せるようにしたいところ。どちらかというと地理より歴史の方が易しい傾向です。
「慶應一筋」か他大学附属か
2月1日午前に学力試験、午後に体育と面接を行い、合格発表は3日午後。あくまで普通部第1志望としても併願校は必要となってきます。「前受け」として一番多いパターンは1月25日の立教新座(80%偏差値60)。中には栄東A日程(10日、11日、58)、千葉入試の市川(20日、64)という受験生もいますが少数派です。
2月はというと、1日午後は他校受験は難しいとして、2日は大きく分けて2パターンになります。1つは慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC、65)と、あくまで「慶應一筋」で行く場合、もう1つは同じ神奈川県内の法政第二(56)を午前に受け、午後入試で中大横浜(57)の大学附属ダブルヘッダーに進む道です。ただ、中央は午後入試でも4科きっちりやります。終了予定は午後7時。翌日に慶應義塾中等部(64)を受ける予定なら二の足を踏むかもしれません。法政の合格発表は2日午後10時、中央は翌3日の朝6時からいずれもネット上でとなっています。
3日は中等部受験組が圧倒的に多く、筆記試験終了直後に普通部の合格発表、SFCの1次試験合格発表があります。普通部合格ならめでたく終了。そうでなければ中等部、SFCの1次試験の結果次第で4日以降も他校を受験するか、2日に合格していればそちらに進むかをヶ等することになります。
気になる体育・面接 服装は…
慶應は学力試験だけでなく「体育・面接」も課せられます。面接は3人の面接官が1人ずつ受験生が座るブースに移動して質問します。志望動機や将来の夢などが聞かれますが、相手を目をきちんと見て、時折笑顔。最低限の敬語が使えることがポイントになります。指示された簡単な作業をその場でやることもありますが、慌てずに丁寧にやることが大切で、出来はそう問われないようです。
体育については本格的なものではなく、筆記試験を受けたままの服装でできるものです。服装としては、長袖の白のポロシャツ、紺のセーター、にグレーのズボン、黒の運動靴というのが、受験会場でよくみられる典型的なスタイルです。どういうことをやるかは毎年違います。昨年はバウンドさせたボールをコップを使ってキャッチしたり、ボールの周りを回りながら片足でボールにワンタッチする運動を繰り返す、10メートルダッシュなどがテーマでした。縄跳びだったり、マット運動などの年もあります。
体育は運動神経を見ているというより、指示された通りのことを素直にできるかどうか、少なくともやろうとしているかが大切。最初に在校生が模範演技を見せてくれるので、それをきちんと見て同じようにやれるようにします。うまくいかなくても、動揺せず一生懸命最後までやるという姿勢が採点のポイントのようです。
志望動機の “慶應押し” はNG
慶應普通部は今年から受験料の支払いなどはインターネット出願になりましたが、「入学志願書」と小学校側に記入してもらう「報告書」は郵送しなければなりません。詳しくは普通部のホームページにある要項を熟読してもらいたいのですが、志願書の「自己紹介」はA4サイズに5行書く欄があります。小さすぎる字や3行目くらいで終わるスカスカなのもNG。1行40文字程度で200字程度、たくさんのことは書けないなので、要点を自分の性格や趣味、特技など2点くらいに絞り、最後の行まで届くように書いた方が良いでしょう。
親御さんが書く志望理由は7行あり、300字程度でまとめれば、最終行までかかると思います。書き方は親御さんそれぞれの考えがあると思いますが、「父親が慶應」「代々慶應の家庭」など、“慶應押し”はしない方が無難です。あと「将来慶應大学で●●をやりたいから」というのも避けた方が良いでしょう。あくまで普通部の志望動機です。普通部長の言葉を引用したり、普通部の教育理念などに共鳴した理由を説明できれば「合格点」ではないでしょうか。
小学校側に依頼する報告書は12月上旬にはお願いし、終業式の日に頂くのが良いかと思います。欠席が日7日以上だと理由を説明しなければなりません。小学校の先生も急にお願いされても困りますので、都合を聞いたうえで早めにお願いします。
慶應普通部合格には多くの「ハードル」がありますが、一番ものを言うのは学力試験です。これが良くて不合格という受験生はまずいません。面接、体育、志願書などはあくまで参考。ボーダーラインの際の判定材料になるかもしれませんが、勝負は学力試験です。あまり神経質にならず、勉強の「詰め」をしっかりしたいところです。(受験デザイナー・池ノ内潤)
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