偏差値は”正しく”もがくと上がる
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◆中学受験の窓口 今回のメニュー
・応急処置的な勉強の継続の末路は不合格
・模試やテストは「仕分け」「途中経過」
・塾ではやってくれない成績アップ
・偏差値は“正しく”もがかないと上がらない
・高い偏差値=難関校へ行くためではない
・偏差値大幅上昇 4、5年生なら可能性大
★テストに合わせた応急処置的な勉強の行きつくところ
言うまでもありませんが、中学受験はそれぞれの受験生の「志望校合格」が最大の目的です。ある程度リンクしているとはいえ、公開模試での偏差値や塾でのクラスアップは最優先で考えるべきものではありません。
塾のテストごとに、あるいは公開模試のたびに「ここが出るから」とか「今回は点が取れるようにこの問題集をやる」などの応急処置的な勉強を重ねる「その場しのぎの勉強」は、子どもの学力として蓄積されにくいです。
これを続けていると、結局自分は何が分かっていて、何が弱点なのかの整理がつかないまま、6年生の終盤を迎え、まとまった学習成果のない状態で本番に突入してしまいます。
★模試やテストは「仕分け」「途中経過」
模試や塾内テストは「できることとできないことの仕分け」が一番の目的で、その時点での理解度を他人と比べて数値で示してくれる偏差値と順位は入試までの途中経過といったところです。
まして塾のクラス分けなどはそれほど気にすることはなく、クラスがどこだろうと、理解不十分だったところやできなかったことを1つずつ潰していき、「一人でできる!」「なぜ、そうなるか考え方が説明できる」のコレクションを入試までに数多く持っている子どもが本番で得点できる=合格するのです。
そういう意味では「奇跡の逆転合格」も、たどり着くまでに子どもなりの積み重ねと努力があったからこそ導かれたものだということが分かります。
★塾ではやってくれない成績アップ
偏差値やら組分けなどに毎回振り回されるくらいなら、気持ちが浮き沈みしない程度の偏差値(それぞれが納得のいく数値)を常に取れるようにしておいた方が精神衛生上良いです。
それが50なのか、60なのか、70なのか、目指す山の頂上はそれぞれですが、目標を定めて、そこへ到達するには…という戦略を親御さんが立案するのが基本です。塾はやってくれません。
なぜなら塾は「成績や偏差値を上げるための学習ノウハウを授業によって展開し、志望中学校に合格するために、保護者に情報と受験戦略立案ための資料を提供してくれる」というサービス業だからです。塾はノウハウや資料は提供してくれますが、成績アップの戦略立案、その実践は基本的に家庭、受験生個人でするものなのです。
★偏差値は“正しく”もがかないと上がらない
高い偏差値を取るのが大変だから、ウチはガチ受験じゃないから、といってユルい方へ流れていくと、本当に下流に流れてしまいます。浮上の芽がなくなります。偏差値は“正しく”もがいていないと上がりません。
”正しく”もがくとは、先述したように理解不十分だったところやできなかったことを1つずつ潰していき、「一人でできる!」「なぜ、そうなるか考え方が説明できる」という状態を意識して勉強することです。
★高い偏差値=難関校へ行くためではない
受験校を決める6年生の段階になって、「ここへ行きたい」と子どもが熱望しても、すでに持ち偏差値から見て手遅れ、というのは悲しすぎます。
何度も言いますが、高い偏差値を取っておくということは、難関校に行くためではなく、どこの学校を選択しようと「行きたい学校」の選択肢の幅を広げるため、可能性を広げるためです。
★偏差値大幅上昇 4、5年生なら可能性大
「それができるくらいなら苦労はしない」「そんなウマい話はない」という声がガンガン聞こえてきそうですが、可能性があるとすれば、あなたはどうしますか。
「秘伝」「魔法」があるわけでもなく、手っ取り早い方法もありません。が、親御さんの伴走の下、手順を踏み、ペースを守りながら、子どもそれぞれにカスタマイズする手間と時間を惜しまなければ、程度の差こそあれ、偏差値は必ず上がり、その後も安定した数値を残すことができます。
特に現状偏差値が40台、50台前半で、4、5年生なら可能性は高いです。6年生夏、という追い込まれた時期だと、驚くほどのジャンプアップはレアケースかもしれませんが、偏差値が上がらない”症状”によっては改善可能です。
次回からは偏差値が上がり、安定する「実例」を4、5年生と後がない6年生に分けて書いていきます。
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