理社で弾みをつけ中受を軌道に乗せる

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国算は結果が出るまで時間がかかる 
理社を「てこ」に受験の流れを良くする 
第1段階 一問一答式、穴埋め完璧に 
「成功体験」を捨てる第2段階の理社 
受験終了後に後悔する「理社後回し」 

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国算は結果が出るまで時間がかかる 
 国語と算数は中学受験のメインディッシュであることは間違いありません。この主要科目は「積み重ね」がものを言うため、一朝一夕に短期間頑張ったからといって成果が目に見えて現れるわけではありません。半年後、それこそ年スパンでみなければならない場合もあります。 

 長く結果が出ずにいると、モチベーションは上がらず、できない理由を探しては勉強から逃げ、勉強を始めた頃の緊張感が薄れてエンジンがかからないまま6年生に…。こうなると「逆転」は難しくなります。 

【関連】算数一科入試のトレンドとねらい
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★理社を「てこ」に受験の流れを良くする 
 国語、算数とは逆にやれば即効性が高いのが理科と社会です。フルコースの料理にたとえると、スープや前菜扱いの2科目ですが、好成績をマークすることを「てこ」にして、受験勉強に弾みをつけ、受験全体の流れを良くしていくという作戦も「あり」です。 

 偏差値が高くなると、子どものテンションは一気に上がります。理社は比較的「狙って」数字が獲れます。国算も手を抜かないまま、この夏は理社でひと踏ん張りして、9月以降の模試や塾内試験で、まず結果を出します。これが第1段階。ある程度自信が付いたところで、両科目を「鉄板」にする一段高いステージの勉強に移行します。偏差値にして55以上になってからが第2段階の目安です。 

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第1段階 一問一答式、穴埋め完璧に 
 まずは第1段階。一問一答式、穴埋め問題系を「完璧に」できるようにします。模試でも入試でも多くはこのパターンで出題されます。本来理社は暗記ではなく、きちんと理由とその結果どうなったのかの因果関係も理解してこそ真の実力が付くのですが、偏差値を上げ、モチベーションを高めるために、それはわきに置いてまずは点数を獲りに行きます。 

 やり方は極めてオーソドックスです。塾で使用している、文章で書かれているテキストの太字を消し(   )にして、子どもには別枠で用意した解答欄に答えを書いてもらいます。解答欄にわざわざ書き込むことで、「実戦力」を身に付けます。解答用紙は何枚もコピーして反復できるように。社会のグラフや地図、理科の図表や植物、生物の絵図も同じように穴埋め式にしてこれも反復します。 理社の第1段階は「反復に始まり反復に終わる」です。

 (   )の数を欲張りすぎないのがポイント。例えば10カ所空欄を作りたいと思えば、5つに絞ること。空欄を作りすぎると、実力が付いていない子はまだ前後から推測することができず、分からないものが多くなり、気持ちが折れます 10カ所を2つに分け、素材文は同じで2パターン作りましょう。多少の手間は“必要経費”のようなものです。

「成功体験」を忘れる第2段階の理社 
 本来理科は「原理原則を踏まえ、なぜそうなるかを思考する」科目です。社会は「なぜそうなっているか、そうなったかの理由と背景を探り、それが何をもたらしたかを常に考える」というのが本質です。 

 これを実践するのが第2段階。他の受験生より頭一つ抜ける、偏差値65以上の親子が常に留意している理社の勉強です。「理社は暗記」と言っているうちは60の壁は簡単に敗れません。暗記で60以上の子は、記述や思考を問う問題が出ると脆く、簡単に偏差値50を割ることも珍しくありません。「割と得意」かもしれませんが「鉄板」ではなく、入試本番で「割と得意」なものが「想定外」の結果になり、これが「まさかの不合格」につながります。 

 この夏にトライする第1段階を経て、偏差値を獲れるようになったら、次はこの考え方で勉強を進めます。暗記によって結果を出した「成功体験」のまま受験勉強を進めると、必ず行き詰まります。「成功体験」は受験で大切な要素でもありますが「諸刃の剣」にもなるので、親御さんがそれを踏まえてコントロールしてあげることが必要です。 

受験終了後に後悔する「理社後回し」 
 理社は「後回し」という傾向は受験の世界では根強く残っています。6年生の秋に「追い込み」と称して、詰め込もうとする受験生は相当数います。しかし、理社こそ先に固めておいて6年秋は過去問と算数のレベルアップを図るのが得策です。 

 6年秋は志望校対策に追われる時期です。理科や社会を悠長にやっている場合ではないく、実際大半の生徒が「追い込み」ができないまま本番へという流れになっています。受験終了後、「理社の後回し」を後悔する親御さんは少なくありません。理社は先行して、受験全体の流れを良くして前に進むのが、中学受験「勝利の方程式」です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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