偏差値の差は意識の差 時事問題への視点

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・秋は忙しい 夏から時事問題を意識する 
22年度社会は1940年に注目! 
「雨水の行方と地面の様子」に注意 
国語も時事を色濃く反映した出題傾向 
・夏から時事問題を意識するメリット 

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★秋は忙しい 夏から時事問題を意識する 
 7月23日、東京オリンピック・パラリンピックの開会式が行われました。開催については賛否両論、国民総評論家の様相ですが、中学受験の世界では22年度入試ほど「時事問題」がクローズアップされる年はなかなかないと思います。 

 時事問題と言えば、社会中心に出題されると考えがちですが、理科でも出ますし、国語でも読解の素材文として頻繁に使われる傾向にあります。入試問題は「中学校からのラブレター」ともいわれ、「こういう問題に関心のある子が欲しい」というメッセージが込められています。時事問題を出題するということは、中学校が「今自分が生きている時代が、どういう時代なのかを意識しているかどうか」を受験生に問いかけているのです。 

 時事問題は10月くらいから各進学塾が編集した市販のテキストが発売され、そこから勉強を始める子が多いのですが、その時期は過去問に取り組むなど忙しい時期です。夏休みから「入試で絶対と言っていいくらい狙われる」ところはさわり(要点部分)だけでも頭に入れておくと、受験勉強が優位に進められます。 

22年度社会は1940年に注目! 
 まず社会科。21年度は新型コロナウイルスに振り回された1年だったことで、歴史分野では「疫病」をテーマにした問題文が出題されました。「日本細菌学の父」とされる北里柴三郎の名前を答えさせた慶應義塾湘南藤沢や渋谷教育学園渋谷をはじめ、慶應義塾普通部ではペストやインフルエンザに関する問題が登場。桜蔭では天然痘、早大学院でハンセン病、青山学院中等部はコレラなどが問われました。大正時代のスペイン風邪(インフルエンザ)流行時のポスターを題材にした出題など、バラエティーに富んでいました。 

 こう見ると慶應は大学に医学部があるだけに、附属の3つの中学とも疫病に関する出題がありました。改めて入試問題は学校側からのメッセージであることがうかがえます。22年度も引き続き疫病に関する出題が続くと見られますが、それ以上に注目なのはやはりオリンピックです。 

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 特に開催が危ぶまれただけに、1940年(昭和15年)、東京が開催国になっていながら日中戦争のため、開催を返上したあたりは要注意です。この年は2月に紀元2600年を祝う祝賀行事があったり、9月には日独伊三国同盟が成立したりと、作問しやすい要素が散らばっています。出題を予想するわけではありませんが、そういう観点で見る癖がつくと、学習のポイントをつかむのが上手になり、成績は一段も二段も上に行けます。 

「雨水の行方と地面の様子」に注意 
 理科はどうでしょうか。コロナ関連の出題もあるとは思いますが、要注意は地学系です。理科は小学校で何を教えるかが記載されている「学習指導要領」を意識しての出題されますが、改訂された指導要領には「雨水の行方と地面の様子」という単元が追加されました。 

 今年は静岡・熱海での土石流災害をはじめ、世界各地で「●年に一度」という表現の大雨、大洪水が起きています。時事問題として出題の可能性はかなり高いと言えます。特に開成や学習院女子などで21年度に出題された「線状降水帯」についての問題は、多くの中学で出題が見込まれます。 

 もう1つは21年3月で発生から10年の節目を迎えた東日本大震災に絡んだ地震関連の出題です。昨年度も出題は散見されましたが、自然災害と防災という視点で22年度も引き続き問われると思われます。 

国語も時事を色濃く反映した出題傾向 
 国語も時事問題を色濃く反映した出題が近年のトレンドです。物語文より説明的文章の方が時事性はより強くなります。コロナ、ネット社会、人間同士のつながりとは…受験勉強をしているだけでは気が付かないような、子ども自身を取り巻く社会状況を題材にした読解の素材文は増加することは間違いないでしょう。 

 21年度にコロナに関連した素材文としては、「コロナ後の世界を生きる 私たちの提言」(村上陽一郎編、岩波新書)に収録された、テレビの情報番組のコメンテーターとしても知られるロバート・キャンベル氏が著した『「ウィズ」から捉える世界』が早稲田で出題されました。コロナ禍という人類共通の苦しみが終息した後、我々が「残せるもの」とは何かを問いかける内容の文でした。 海城では若松英輔氏の「弱さのちから」(亜紀書房)から出題。コロナ禍で「頑張る」ことだけが大切なのではないという持論を展開、さて君たちはどう考えるかを問うものでした。 

 いずれもコロナ禍そのものをどうこう論じるのではなく、それにかかわる人間について、生き方についてのものです。22年度は長期化したコロナ禍の中で、何が大切でなのかを問いかけるような素材文が出題されそうです。また、五輪関連して相次ぐ大会関係者の辞任の引き金になった「差別的発言」や「過去の行い」について論じた出題が多くなると思われます。 

★夏から時事問題を意識するメリット 
 前述したように10月ごろに時事問題用のテキストが発売されると、ついそれに没頭し、他の復習や過去問がおろそかになりがちです。時事問題は入試で大切ですが、理科も社会も直接得点に関わってくるのは10点もありません。なので終盤の大切な時期に「力んで」やるものではなく、「隙間時間にながめる」で済ませます。 

 ただそのやり方はある程度「こういうものが出題される」と把握している場合の勉強法。そのために夏休みから何気なくどのようなものが出そうか気にしておきます。そうすれば夏期講習などでそれに関連する演習問題を解いた時に、取り組み方が違ってきます。秋以降に時事を扱ったテキストを手にしても隅から隅までやらず、重点的にやるべきところが見えてきます。「問題意識の差」は「偏差値の差」となって秋以降に現れてきます。 (受験デザイナー・池ノ内潤)

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