「自宅学習の場所」が中受成否のカギを握る!?

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受験成功のカギ「どこでやるか」
子供部屋の勉強は「危険」
偏差値アップ!?6割がリビング
・塾の自習室 確認すべきポイント

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受験成功のカギ「どこでやるか」

中学受験は「環境」にも大きく左右されます。その1つが「家庭学習の環境」です。

塾や個別指導で取り扱った内容を復習、自力でアウトプットできるようにするのが家庭学習の最大の目的ですが、問題はそれを「どこでやるか」です

「場所」の選択は「勉強のスタイル」の選択とも言い換えられます。成績、偏差値の伸びと密接に絡むのは言うまでもなく、親子関係や受験終盤での学習態勢など「どこでやるか」は受験の成否を決める重要ポイントです。

子供部屋の勉強は「危険」

中学受験する子どもたちが家庭で勉強する際に、イメージとして思い浮かぶのが「自分の部屋」です。

東京ガス都市生活研究所がまとめた都市研究レポート「子どもの勉強実態と親の意識」(調査対象1664人の親御さん)によると中学受験期の子どもが「本人の部屋」で勉強すると答えた割合は33.9%でした。

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自室に入り自力で黙々と受験勉強をする。親御さんにとっては理想的な姿ですが、残念ながら小学生のうちはかなり少数派です。

親御さんの目が届かないことをいいことに宿題の答えを丸写ししたり、机に向ってはいるもののスマホをいじってゲームをしていたり、漫画を読んでみたりと、親の足音が聞こえるまで「誘惑に負けている」のが普通の子です。

親御さんが伴走者として横に付きっ切りならば大丈夫ですが、常にそういうわけにもいきません。自室は静かに落ち着いた環境を確保できるという利点と同時に勉強をする環境としては「危険」です。

同レポートによると、子供部屋での受験勉強は高校受験(55.3%)、大学受験 (72.9%)と上昇していきます。もちろん小学生よりは集中して勉強している確率は高いと思われますが、中学生や高校生でも相当数が「誘惑に負けている」と想像できます。

偏差値アップ!?6割がリビング

一方、中学受験の勉強は「リビング・ダイニング」でやったと答えた割合は58.9%。子供部屋の倍近いポイントです。

単純に住宅環境によるもの、一人っ子の家庭も多くわざわざ子供部屋で勉強をする必要がない、などが背景として考えられます。

東大合格者の多くが子ども時代にリビングやダイニングで勉強していた、というデータの影響もあるのかもしれません。理由はさまざまですが、中学受験の主戦場は塾の教室とともに日常の住居空間であることがアンケートからは読み取れます。

リビング・ダイニングでの勉強の一番のメリットは「受験勉強が見える」ことです。親御さんが自宅で大半の時間を過ごす空間での勉強は、子どもの学習の進捗状況から勉強態度、集中しているか否かが手に取るように分かります。

「勉強は子どもと塾にお任せ」となりにくく、少なくとも受験勉強をする中で何に困っているかを知る手掛かりがつかめます。早くから具体的対策を講じられる可能性が高くなり、成績、偏差値アップに近づく確率が高くなります。

そこには親子の対話も当然あるわけで、それを通じて子どものメンタルの状態も把握できます。共働き家庭ならなおのこと、短い子どもとの接触時間を同じ空間で共有することは貴重です

塾の自習室 確認すべきポイント

コロナ禍が一段落して、塾の自習室も「通常営業」となります。親御さんが塾選びで重要視する自習室ですが、必ず塾側に「自習室には監督の先生なり、職員がいるかどうか」を確認します。

監督がいる場合はある程度の効果は期待できます。特に共働きの家庭は夏休みなどの長期休日で、家に置いておくのが不安な場合、勉強できる環境が整っていることでひと安心、となります。

自習室と先生への質問をうまく使うと、これも成績、偏差値アップにかなり有効な手段となります。

逆に自習室が「あるだけ」なら利用はあまりお勧めできません。子ども同士が集まると、勉強するという雰囲気になりづらく「社交場」と化してしまうケースが多々あるからです。成績の良い「デキる子」でさえ、流されてしまうことも珍しくありません。

自習室に監督の先生がいても、進捗状況のチェックは必須です。ただ、座っているだけ、時間が経過するだけでは、効果がありません。「塾丸投げ」はやはりNGなのです

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