社会 秋に偏差値10UP作戦⑵

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資料集と図鑑の活用
見分けが難しい「写真問題」
見分けるには「ひと工夫」
・「すきま時間」の有効利用

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資料集と図鑑の活用

社会で偏差値を上げる「秘密兵器」が、資料集と図鑑です。

塾のテキストにも写真やイラストが掲載されていますが、文字が中心でインパクトに欠けます。カラー写真や図表が、ふんだんに、しかも大きく使われている図鑑や資料集は、眺めるだけでも印象に残ります。

理科と社会は頭の中に「絵」が浮かぶようになると成績が上がります。今まで資料集をあまり活用していなかった子でも、意識して見て行けば必ず試験で「力」になってくれます。

見分けが難しい「写真問題」

歴史では「写真問題」もよく出題されます。一番多いのが建物や絵画の名称や作品名、作者を答えるものです。人物を答える場合でも顔写真を見て解答するものも少なくありません。

大人なら見分けのつく写真も子どもだと難しいものです。東大寺正倉院と唐招提寺、歌川広重の「東海道五十三次」と葛飾北斎の「富嶽三十六景」、吉田茂に池田勇人、佐藤栄作、田中角栄…。どれもこれも、子どもには「同じに見える」のです。

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特に社会が苦手な子たちは口をそろえて言います。「同じに見える」と。似たような平屋の建物に、興味のないおじさんの顔の区別がつかなくても仕方がありません。

見分けるには「ひと工夫」

それでも中学受験をやる以上、最終的に「写真問題」は出題されればラッキー、くらいに思わないと得点は伸びません。

見分けがつきにくいものは、「ひと工夫」します。コピーをしてノートに貼り、その特徴をマンガのセリフの吹き出しのようにします。

「吉田茂 メガネで目つきコワい 体格良さそう」「池田勇人 メガネの白髪、スーツ姿良し」など書き込んだりします。絵を描くのが得意な子はイラストにするのもOK。自分でつくるノートは印象に残りやすいです。

絵画作品の場合もその特徴を人物と同じように記します。「東海道五十三次」は主に日本橋を大名行列が通る物が出題されますが、別の宿場町の絵も登場します。戸惑わないように、複数のカットを選んで貼っておくと安心です。

社会は「安乗試験に出ない知識」をどれだけ知っているかが、意外と成績、偏差値に反映してくるものです。資料集に触れるといろいろな図表、写真が目に入り、知識が深まります。入試の時に「見ていて良かった」となります。

「すきま時間」の有効利用

地理のグラフ読み取り問題は塾のテキストにもある程度まとまっていますが、あらゆる産業から貿易まで最新の統計がまとまっている「日本のすがた」(矢野恒太郎記念会)を活用するのがベストです。

塾でも6年生を中心に配布されるかもしれませんが、有効に活用している生徒は意外と少ないかもしれません。

4年生からでも理解はできるので、毎年最新のデータに触れ、農産物などの収穫高の都道府県順位が年によって違うなど、変化を探し当てるのも社会の成績アップにつながります。

塾によってはテキストのグラフを平気で10年くらい前のものを掲載しているところもあります。模試や入試は最新のものが出題されるので、「日本のすがた」を使って「差し替え」をしておくと、テストで助けられます。

まとまった時間に熟読するというより、大きめの単語カードに図表を貼るなりして、塾に行く前の5分、10分の間にとか、電車やバスで通塾している人はその間になど「すきま時間」の有効活用がお勧めです。

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