「つるまない」が得策 中学受験は「単独行動」

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知りたい「ライバル」の学習環境
「面倒」と思いつつも…
「つるまない」方がうまく行く
 途中から「距離を置く」は難しい

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知りたい「ライバル」の学習環境

首都圏1都3県で公立中高一貫校を含めると中学受験をする小学生の割合は約20%。5人に1人です。これが東京23区内になると、進学ベースでみると文京区の約50%を筆頭に30%以上が10区(東京都教育委員会調べ)もあり、中学受験が珍しくない状態です。

大手進学塾に通えば、当然同じ小学校、同じクラスの子どもたちが同じ塾になるケースが多々あります。

ママ友同士の会話もダイレクトな表現を避けながら、「ライバル」がどんな勉強をしているのかを知りたがるお母さんは少なくありません

志望校対策で別の塾にも行っているのか、家庭教師を頼んでいるのか、など「学習環境」を知ろうと、さまざまなアプローチをしてくる人も中にはいるのです。

「面倒」と思いつつも…

親御さんの中には中学受験に関しての情報交換や共有をさりげなく持ち掛け、お茶会に誘ったり、LINEなどでのコミュニケーションを図ろうとする人がいます

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ここ2年はコロナ禍で難しかったのですが、かつてのように学校説明会や文化祭などを誘い合って行くということも今後「復活」するでしょう。受験ママ同士のグループはいたるところで出来上がります。

初めての中学受験の場合、どう進めて良いのか分からず、困惑している中で「同志」を見つけると、暗闇の中で灯りを見つけたようにホッとします。相談できる相手がいるというのは、受験生を抱えて精神的に不安になる親御さんにとっては心強いことです。

低学年のうちは勉強の悩みも笑い話にしながら「受験ママ友」とはいいお友達でいられますが、成績の差、クラスの差、志望校の違いが現実として表面化してくると、会話で発するひと言ひと言に気を使わなければならない状況になります。

特にグループの中心であるお母さんの子が「成績がとても良い」逆に「とても悪い」場合は、言動で注意しないと「思いもよらぬ解釈」をされ、母親同士の「摩擦」の原因になりかねません。

こういう付き合いを「面倒」という人もいます。

しかし、子どもが小学校の同じクラスだったり、同じ塾だったりすると、親御さん自身は「そういうのはちょっと…」と思いつつも、「子どもが仲間外れにされたら」とか「顔を合わせた時に気まずい思いをする」などの理由で、渋々「仲間入り」してしまいます。

「つるまない」方がうまく行く

中学受験はできれば「つるまない」方がうまく行く傾向にあります。

ママ友とつるまなくても、塾の先生などと普段からコミュニケーションを取っていれば、受験に関する十分かつ的確な情報が入ってきます。

「ママ友情報」より、塾との連携をしっかりして、子どもの「状況」を常に把握することの方が、受験は「成功」します

今後「対面」での学校説明会が全面的に復活する中で、ママ友同士で一緒に出掛けて見学、学校の印象を語り合うより、一人で行って先生をつかまえてさまざまな質問をした方が有益です。

みんなで文化祭にワイワイ行くより、家族で行って子供には自由に回らせ、親御さんは在校生何人かに「取材」をして、「ナマの声」をたくさん収集する方が、志望校を別の角度からとらえるのに役立ちます。

中学受験は「イベント」ではなく、膨大な時間と貴重な金銭を投入する「真剣勝負」です。他人さまと歩調を合わせて仲良く…では「後悔」する可能性が高いです。

途中から「距離を置く」は難しい

学校説明会でも文化祭でも、何人かのお母さんと一緒に行くと、話は弾むかもしれませんが、先生や在校生に聞きたいことが聞けず、学校説明会も文化祭も遊びに行っておしまいです。

4年生くらいの時は雰囲気を感じる程度で構わないので、一緒に行くのもOKですが、5、6年はモードが変えた方が「得策」です。

ママ友グループにズルズル引きずられそうな気がするなら、最初からあまり受験ママには近づかない方が賢明途中から「距離を置く」のは難しいです。

どうしても親御さん目線での中学受験情報を得たいなら、終了組の親御さんの方が「まだ」良いでしょう( 「まだ」良いというのは、相談した人経由で「秘密」が伝わってしまう可能性があるからです )。志望校は違っても、私立の中高一貫校がだいたいどのような雰囲気かは分かり、参考になります。

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