合格に直結!中学受験11,12月説明会は出席すべし
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・本格的に始まる「入試説明会」
・中堅・一般校には生命線
・中堅・一般校こそ親が「勉強」
・塾の先生に指示を受け対策を
本格的に始まる「入試説明会」
11、12月に行われる各中学校の学校説明会は、これまでと「モード」が変わります。そのものズバリ「入試」を意識したものにより近づきます。
「入試対策勉強会」(11月4日、和洋九段女子)、 「入試傾向説明会」(11月18日、広尾学園小石川)、 「入試問題に触れる会」(同、横浜雙葉)、 「入試問題対策授業」(同、昭和女子大附属昭和)、 「入試問題分析会」(11月25日、埼玉栄)、 「チャレンジ体験入試」(12月2日、富士見丘) …。
単に「入試説明会」というタイトルも多いのですが、中にはゴリゴリに「合格しやすいようにお子さんをサポートします」という趣旨の説明会も少なくないことが、それぞれのタイトルから伝わってきます。
集まる親御さんも「こちらを受験します」という姿勢で参加するため、その雰囲気は真剣そのもの。10月の説明会までに漂っていた「どんな学校かしら」というムードは一気に「本気度満点」に変わります。
中堅・一般校には生命線
入試の傾向と対策をかなりオープンにする学校は、四谷大塚の「合不合判定模試」の偏差値帯でいう50から40,30台に位置する中堅・一般校が多いのが特徴の1つです。
大手進学塾はこの時期、御三家やそれに準ずる難関校、早慶附属校の対策は熱心に行いますが、中堅・一般校クラスの具体的な対策をやってくれるところはなかなか見当たりません。
その現状を考えると「入試説明会」は、中堅・一般校を受験する生徒、親御さんにとって数少ない絶好の試験対策の機会、合格への「生命線」です。
親御さんはもちろん、実際に過去問を解いたり、プレテストがある場合は受験生自身も塾を休んででも参加すべきです。
過去問でもプレテストでも実際に受験する学校で問題に挑戦し、中学の先生が解答解説をしてくれる…。入試の予行演習としては、塾の模試以上に「リアル」で、本番に近い「緊張感」が味わうことができます。
実際にプレテストを受けて、得点が出されると自分の立ち位置や何が足りないかも体感できます。
ここで現実を突きつけられて、のんびりムードから受験モードにエンジンがかかる子も出てきます。
中堅・一般校こそ親が「勉強」
中堅校・一般校の入試説明会は大まかな出題傾向よりも一歩踏み込んだ、具体的な出題内容を公表する学校も珍しくありません。
例えば理科なら「水溶液」「てこ」「昆虫」「天気」など単元を指定して教えてくれます。社会なら「地理は北海道・東北地方」「歴史は米作りを題材にした古代から現代までの総合問題」「公民は時事問題を含めた日本の政治と国際問題」といった具合でしょう。
さらに進んで小問の数まで「突っ込んで」教えてくれる学校も最近は増えています。
ここまで「情報公開」する学校側のサービスにを生かすも殺すも、実は親御さんの普段からの「勉強」次第です。
中学校側のヒントの出し方はさまざまですが、その学校の過去問を親御さんがよく研究していれば、何の話をしているのか、どのあたりが狙われるか、頻出問題なのか新傾向なのかが頭に浮かびます。
素っ気ない難関校の入試説明会でも言葉の端々から出題の「ヒント」がつかめることがありますが、これも親御さんの過去問研究がなせる「ワザ」です
「過去問研究」は、受験直前に子どもの合格をかなりアシストできます。「塾丸投げ」の家庭とはこういうところで差がつき、入試結果に直結します。
塾の先生に指示を受け対策を
親御さんは入試説明会での内容をできるだけ詳細に聞き取ったうえで、通っている塾の先生と「対策」を練ります。先生に「どこを重点的に学習するか」の指示を仰ぐのです。
いくら過去問研究をしているとはいえ、最後は「プロ」に調整をお願いします。親御さんは正確な情報提供ができれば十分役割を果たしたと言えます。
「調整」は必ず親御さんが出向いて先生に時間を取ってもらい、残り3カ月の勉強の方向性をより具体的に決めます。ここが「肝」で子ども任せにすると、せっかくのに入試説明会での有益な情報と貴重な体験が十分生かされません。
入試直前になると、中堅・一般校を受験する子ほど、個々にカスタマイズされた勉強が必要です。時間的にも、実力的にも中学受験に必要な学習内容を「総ざらい」する余裕がないとすれば、漢字や計算、一問一答などの短時間でできる「ルーティーン」を除き、徹底的に志望校対策に時間を割いた方が得策です。
模試の成績を上げるとかよりも、この時期に差し掛かったら中堅・一般校はその学校なりの対策が合格への「近道」になります。
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