中学受験 12歳の入試で起こる「ありえない」
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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・真っ先に「受験番号と名前」
・忘れたら「命取り」の中学もある
・名前、番号なしは救われない?
・過去問演習から習慣づけを
真っ先に「受験番号と名前」
大人から見れば「いくらなんでもそんな馬鹿な…」と失笑されるような「ありえない」をしてしまうのが12歳の受験、中学受験です。その代表例が「受験番号と名前」に関する「ありえない」です。
「始めてください」。試験監督の先生がそう言った後、問題冊子を開いて最初にすることは、簡単な問題を探すことではありません。「受験番号と名前」の記入です。当たり前のことなのですが、これを忘れる受験生は「多数」います。
中学入試の本番、しかも1科目目は12歳の子どもにとって、これまでの人生で一番緊張する瞬間です。
頭に血が上って「忘れる」、真っ白になって「忘れる」、最初から書くことすら頭の中にない…。いろいろありますが「1つの教室に4,5人くらいはいる」と話す、私立中学の先生もいるほどです。
「まず、解答用紙に受験番号と名前を書いてください」と開始前にその時間をとってくれる親切な学校もあります。試験監督の先生がテスト中に指摘してくれる場合もあります。
男子最難関校の開成はホームページのQ&Aに「受験番号や名前が書いていない答案用紙があれば、回収時に本人に書いてもらいますので失格にはなりませんが、各自でしっかり注意してください」とあり、そのような措置を取る学校も多いです。
忘れたら「命取り」の中学もある
しかし、すべての中学校がそのような寛大な措置をとってくれるわけではありません。
名前や番号がなければ「それも入試のうち」ということで、不合格という中学もあります。実際にそれで今までの努力が水の泡、という受験生も見てきました。
「うるさいなぁ。分かってるよ!」と子どもに言われるかもしれませんが、試験直前、親御さんは教室に向かう我が子にタイミングを見計らって必ず言ってあげてください。「受験番号と名前、最初に書いてね」と。効果は絶対あります。
極端な話、最後のアドバイスはそれ1つだけでいいかもしれません。いろいろ言った中での1つだと子どもの頭の中に残りません。
名前、番号なしは救われない?
では、本当に書き忘れて回収されてしまったらどうなるのでしょうか?「受験番号と名前は書く」というのが当たり前だからでしょうか、明確にしている中学校は少ないようです。
学校説明会などの機会に聞いてみると「受験番号順に集めているので見当がつきます。こちらで記入して合否には関係ない」とする「優しい」中学もあります。
一方で前述したように番号なし、名無しは採点の対象外、という厳しい姿勢の中学もあります。傾向としては採点基準を公表していない中学にその傾向が見られます。
名前や番号を書いていないことに気が付いたら、試験が終わった後に監督の先生に受験生自ら申し出てみてください。「結構救われる」ようです。確証はありませんが、勇気を出して言ってみるものです。
過去問演習から習慣づけを
普通名前と受験番号を書く欄は解答用紙の上の方か、国語なら前方にあります。学校によっては下とか、後ろの場合もあるので十分注意します。
過去問集でも実物でも、過去問を解く際には、必ず受験番号(受験票が交付されれば実際の自分の番号を書く、交付前なら好きな番号でも)と名前を必ず記入する、ということを「必須」にしておきます。「習慣」になっていれば、忘れる可能性はかなり低くなります。
書く以上は丁寧に。受験番号が採点者に読めなかったら書いていないのも同然です。
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