25年度明大明治中 入試分析と合否の分かれ目
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・明大明治合格の総得点目安
・明大明治の算数 傾向と対策
・明大明治の国語 傾向と対策
・明大明治の理社 傾向と対策
明大明治合格の総得点目安
明大明治の合格者最低点の直近5年の平均は第1回が214点(350点満点)です。
一番高かったのが23年と21年の221点、低かったのが24年と20年の211点でした。
同じく第2回は214.4点と1回目とほとんど変わりません。
ただ年によって大きく違い、24年は189点と低かったのですが、21年は225点、20年は223点と30点差以上も違います。
第1回は年度による点数差もそれほど開いていないので、目標として6割5分(228点)の得点を確保すれば合格にかなり近づきます。
第2回も点数差はあれど、230点台にはなっていません。
したがって、志願者が極端に増減しない限りは第1回と同様65%確保で合格ラインクリアは十分可能です。
明大明治の国語 傾向と対策
例年問題文(読解の素材文)は論説・説明文で1万字前後(文庫本のページ数にして17ページ程度)の明大明治の国語。中学入試の中でも屈指の長文が出題されます。
試験時間50分の中で読み、漢字を含め20問以上の小問に答えていくのはかなりハードです。
24年度の合格者平均は男女合算で61.9点(100点満点)と24年度より4.3点低くなりました。
ここ数年、アップダウンが交互に来ているので、25年度は前年に比べてやや点がとりやすいか、同レベルの問題になる気配があります。
25年の素材文は沢田允茂「考え方の論理」からの出題。50年近く前の割と硬めの論説文でした。
明大明治の出題傾向ははっきりしています。塾のテキストやテストで触れた長い論説文を読み直して、論理の展開につかむという練習は有効です。
合否の分かれ目は2問の記述問題。傍線部について筆者の考え方を解答欄3行程度(100字前後)で説明する問題と、一番最後に出てくる筆者の考えを100字で要約する問題(推定配点10点)です。
計17点中10点以上は欲しいところ。日ごろから「対明明」として記述練習していないと、本番で「勝負になる答案」(部分点になる答案)はまず書けません。
果敢に塾で添削指導を受けた子が得点を積み重ねます。
漢字の書き取り問題は大問2として最後に10問あります。
「武器」「権利」などと塾のテストではおなじみの出題ですが、「アタタカな気候」が「温」なのか「暖」なのか迷う問題もいちらほら。詰めの甘い子はここで2つ3つ失点します。
配点は1問2点。合格者平均と不合格者を含めた受験者平均の差は例年6点程度。漢字でパーフェクトか失点するかで、ボーダーライン上の受験生は明暗が分かれます。
なお、明大明治は漢字の画数やバランスに乱れがあると、自分では正解と思って書いた字でも得点になりません。
字の上手下手は別として「ていねい」に書くことが肝要です。
明大明治の算数 傾向と対策
24年度入試の合格者平均は男女合算で73.6点。ここ5年でのアベレージは69.8点です。
明大明治1回目の算数は7割前後の得点を稼がないと、他の3教科への負担が重くなります。
大問5つが例年のパターンで25年度も同じ構成となるでしょう。
合否の分かれ目のポイントの1つは大問1の小問集合(1問推定7点)です。25年度は「速さと比」「濃度」「差集め算」など5問が出題、いずれも基本、標準問題でした。
実は大問2や3の小問それぞれの配点6点より高いとみられ、明大明治が「基本問題を正確に解ける子」の入学を希望している姿勢がうかがえます。
不合格者を含む受験者平均はここ5年間で54.7点。合格者平均と15点差があります。
学校側によると「大問1で複数の問題を間違えると(合格点到達は)きびしくなるケースが多い」といいます。
大問2以降は答えの数字だけ書くのではなく、解答欄に式や考え方を記述していきます。
線分図や面積図を描いて説明してもOKですが、解答欄がそれほど大きくなく、線で仕切られてもいないので「丁寧、コンパクト」を心がけます。
少し難易度が高い問題でも「自分はここまで考えた」という「こん跡」が示せれば、迷わず解答用紙に描くこと。
学校側が式や考え方を描くことを要求しているということは、解答そのものより各受験生の「思考」を重視しているからです。
答えが間違っていても、方向性がズレていなければ、それなりに加点される可能性は格段に高くなります。
一転して2回目の算数は合格者平均が24年度は53.5点と1回目と20点も違いました。
ここ5年でも合格者平均62.8点、受験者平均に至っては45.2点と半分に届いていません。
2回目は「後がない」というプレッシャーの中で受験する子も多く、いつも通りの力が…ということも多少ありますが、難易度は1回目と比べて高めなことは否めません。
算数が得意でない子は標準問題が多い「1回目入試必勝」を期して入試に臨みます。
明大明治の理社 傾向と対策
明大明治の理科と社会はそれぞれ40分で75点満点。これまでの結果を見ると、理科は標準問題が多く、社会はやや難しめの問題も含まれる傾向です。
理科の過去5年の合格者平均は第1回が57.2点(得点率76.3%)、54.4点(同72.5%)と、取りこぼしが少なく、正解できる問題を確実に得点に結びつけています。
不合格者を含む受験者平均49.9点(第1回、得点率66.5%)、48.4点(第2回、同64.5%)との差は「取りこぼし」の差と言えます。
大問7問構成で小問数は35問程度。各分野から出題されますが、24年度を例にとると火山、水溶液、腎臓、浮力とばね、電熱線と発熱などバラエティーに富んでいて絞り込みは難しい傾向です。
深く掘り下げるより、苦手分野をできるだけ少なく、基本問題を確実に得点に結びつけるのが一番の対策です。入試では55点を目標に頑張ります。
社会の過去5年の合格者平均は第1回が49.5点(得点率66%)、46.1点(同61.5%)と理科の7割台の得点率に比べ苦戦しているのが分かります。
大問3問に小問数約40と時間的にはややタイトな試験です。解く順番を工夫するなどして50点を超える点数をとれれば、合格を引き寄せられます。
大問1の明大明治定番問題、地図、統計資料、写真を使った地理総合問題はレベルが高く、ここで時間をとられるとリズムをつかめないまま終わる可能性が高くなります。
地理を後回しにして大問2の歴史から攻略するのもありです。問題文は初見かもしれませんが、設問は割と取り組みやすいです。
公民は最後に自分の考えをまとめる記述問題が肝。
筋の通っている考え方なら積極的に加点してくれるので、最後に回して焦って書くより、時間に余裕を持って解答するのが得点を稼ぐポイントになります。
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