中学受験 過去問は何年分やるのがベスト?

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3年目以降の過去問は赤本を活用
過去問は好きなだけやる!?
・「お試し」でも必ず1年分は取り組む
・「合格安全圏」「実力相応」は3年分が目安
・第1、第2志望は5年 それより昔の問題も
・「合格可能性50%」で戦略は変わる

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3年目以降の過去問は赤本を活用
 前回、過去問は実際の入試問題の冊子、解答欄を用いて臨むのがより有効、という話をしました。ただ、実物を取り揃えられるのは、2、3年分がいいところで、前年のものしか手に入らない場合もあるでしょう。

 ここで「赤本」の登場です。赤本は中学校によって最大10年から3年分くらいが収録されています。また、複数回入試が行われている学校は、すべてではありませんが何回分収録されています。実物で賄えない分は、赤本掲載分で補います。

 これを科目ごとにコピーして、解答用紙を本に記載されている目安の倍率に合わせて用意します。けっこう煩雑な作業です。家庭用コピー機がある場合でも、親御さんが用意してあげてください。子どもにとってはかなりの負担になります。

赤本コピーは親御さんの役目

過去問は好きなだけやる!?
 過去問に取り組むことになって迷うのが「何年分やったらいいのか」ということです。結論から言うと、決まった答えはありません。好きにやってください、となります。中学受験の関係者によってこの答えはバラバラで、それぞれ説得力のある回答をしてくれます。なので、自分が聞いて納得いく年数をやるのがベストかと思います。

 ここでは我が子をはじめ、過去にかかわった子どもたちの事例から一番オーソドックスな形を披露します。実際には志望校やその子どもによって十人十色ですので、折に触れて違うやり方もご披露したいと思います。

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納得のいく年数をやってみても良いが…

「お試し」でも必ず1年分は取り組む
 まず1月入試の「お試し受験校」。これは自分の持ち偏差値に余裕があれば最新の1年分を必ずやります。ご法度なのは、余裕だからといって何もやらずに試験に臨むこと。ありえない、と思われるかもしれませんが、毎年驚くほどそういう家庭は多いです。

 この手抜かりが、受験でいう「こんなはずじゃなかった」の序曲になってしまうことがあります。「お試し」し「滑り止め」は、確実に仕留めるべく、この「ひと手間」を惜しまないでください。

 持ち偏差値とその中学の入試問題ができるかどうかは、相関性がない場合も結構あります。偏差値60あるから50の学校の問題は簡単に解けるだろうと考えがちですが、そうとは限らないのが中学受験。実際、1月の直前になってお試しや滑り止めの学校の問題を解いて、合格最低点に届かずパニック状態になるケースがあります。

 必ず解いて、納得のいく出来なら良し、手応えがなければもう1年分か、解き直しをしっかりして課題を見つけてください。できればこれも「実物」を入手して、12月中にやるのがちょうどいいでしょう。

まさかの悲劇を起こさないために…

「合格安全圏」「実力相応」は3年分が目安
 「合格安全圏」「実力相応」の中学、第3、第4志望の位置づけの学校は、3年分くらいが目安。社会で時事問題が比較的多く出題される学校などは、受験する年にはすでにそぐわない問題になってしまっているものも少なくないので、問題の趣旨と大きくそれない程度に問題を差し替えて取り組むのも手です。

 算数や国語、あるいは理科は1冊の赤本に載っている分だけやってもいいでしょう。その中学の問題に慣れ親しむだけでなく、他校受験の練習問題にもなります。入試問題は各中学校の先生が練りに練って出題した良問が多いです。何よりの演習教材ですから。

 「合格安全圏」「実力相応」の中学でも9月、10月あたりは合格最低点どころが、受験者平均にも達していない、なんてこともあります。多くの受験生が恐らくそういう状態ですので、気にはしていいのですが、落ち込まないようにしてください。

 地道にやるべきことを積み重ねていれば、再チャレンジした11月以降は、それなりに手応えのある点数へと変わっていきます。最初の点数にびっくりして、焦って新しい問題集に手を出したり、個別に頼ったり、家庭教師を探してみたりとかはしない方が賢明。基礎の徹底と不注意と手抜きからくるケアレスミスを潰していけば、必ず勝負できる点数になります。

11月ごろにもう一度…成長が感じられる

第1、第2志望は5年 それより昔の問題も
 さて、第1、第2志望です。年数の目安は5年前後。算数や国語、理科社会の一部はできるだけ5年以上前のものも取り組みたいです。

 大手進学塾に通って、日曜日に学校名の付いた特訓授業に出ている生徒は、その授業中に昔の過去問に取り組むのでそこでやれば事足ります。そうでない場合は現在書店に並んでいる赤本より前の、つまり20年度から16年度まで収録されているとしたら、15年度から11年度が収録されている16年度用の赤本が入手できればベスト(アマゾンやヤフオクなどで見かけます。少々値は張りますが…)。

 古い問題が形を変えて出題されるケースもありますし、その中学校に脈々と流れる問題の傾向、学校の思想のようなものも古い問題から新しい問題を見ていくと感じるものがあります。それが分かっただけでも、問題に取り組むヒントになります。

第1、第2志望校は古い問題も挑戦

「合格可能性50%」で戦略は変わる
 模試の合格判定でどの程度の数字が出ているかによって違いますが、1つの基準は「合格可能性50%」です。

 これ以下なら、現実路線として「合格安全圏」「実力相応校」に力点を置くのも戦略。熱望校対策に躍起になるのも分かりますが、時間配分を間違えると「勝てる試合」も落とす危険性が高まります。特に10月を過ぎて20%なら、親御さんの冷静な判断が求められます。

 50%以上なら最低でも5年分はチャレンジ。点数も大切ですが、何ができて何ができないのかをしっかり分析して、「1点の重み」をしっかり認識してください。どこを確実にとって、どこを捨てて、どこが合否の分岐点になるのかを数年分の問題を解くことで探っていくのが合格への道筋です。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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