学校説明会「出題予告」の聞き方

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学校説明会は必ず「お土産」を持ち帰る
「出題の予告」は聞き逃すな
採点基準、出題の変更点は生命線
中学校が出題予告をする背景
最悪を想定する学校説明会参加

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学校説明会は必ず「お土産」を持ち帰る
 新型コロナウイルスの感染拡大で春から夏にかけて、予約するのが至難だった学校説明会。秋になって、緊急事態宣言も解除されたことから、制限付きではあるものの学校へ赴いての参加チャンスが増えています。

 志望校の最終決定を間近に控え、これまで目標にしていた中学だけでなく、子どもの成績と照らし合わせて、新たに受験校として浮上してきた学校を訪問したいと考えている親御さんはかなりいると思います。わずかでも受験の可能性があるのなら、積極的に時間をつくって参加すべきです。

 しかし、学校説明会は校長先生や教頭先生の話を聞いて「なるほど」と感心しているだけでは、どの学校も素晴らしく見えてしまい、“第1志望だらけ”になってしまいます。学校にとっては大いなる宣伝の機会ですから、耳ざわりのいいことしか話しません。話は「半分」くらいのつもりで聞き、それよりもせっかく足を運んだのなら、きちんと「お土産」を持ち帰りましょう。

「出題の予告」は聞き逃すな
 まずは入試について。多くの中学校の説明会では親御さんが一番気にしている入学試験の出題について触れます。中には「入試研究会」なる回を別に設けて、過去問演習とともに中学の先生が問題解説をしてくれるところもあります。

 “出題の予告”についてはピンからキリです。入試についてほとんど説明のない学校は、最難関、難関校でよく見られます。しかし、多くの学校では“出題の予告”があるので、きちんと「お土産」として持ち帰りたいところです。

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 例えば社会なら「例年通り、地理、歴史、公民から大問1題ずつと、最後に時事問題を出題します」という大雑把なヒントの出し方の学校もあれば、「地理は日本の半島と港について出題します。歴史は明治時代以降の政治の流れの問題です」などと、かなり具体的に踏み込んだヒントをくれる中学校もあります。算数も「平面図形」か「立体図形」かなど単に「図形の問題」と言うより一歩踏み込んだり、具体的な問題のイメージを伝えてくれる場合もあります。ここはきちんと記録した聞き洩らさないようにします。

採点基準、出題の変更点は生命線
 採点基準を説明してくれる中学校もあります。国語で言えば、漢字の「とめ」や「はね」などを厳密にみるのか、記述問題で言えばどの程度まで書けば部分点がもらえるのか、記述の解答の中での誤字は原点の対象になるのかなどです。

 算数なら解答だけを答案用紙に書くのか、途中式も書くのかも注目ポイント。学校によっては途中式の過程が正当なものなら、解答が間違っていても「限りなく満点に近い得点」を与えるといった学校もあります。

 また、過去問からの傾向の変更も説明してくれるケースもあります。「今年から国語は記述問題を出題します」とか「算数は例年図形問題は1題でしたが、今年度は平面図形と立体図形の2問を出します」など。本番で子どもが傾向の変更を知らずに、パニックになって合格間違いなしの中学を落ちた、という話も聞きます。出題傾向も大事ですが、採点基準、変更点の情報は入試の生命線です。

中学校が出題予告をする背景
 ただ、説明会での出題予告は主にその学校の第1回目の試験のものが大半で、第2回、3回となると情報が薄くなる場合もあります。個々で学校側に質問しても、個人にだけ情報を出すわけにはいかないので「例年通りです」といった答えでかわされそうです。

 学校としては1回目の試験、つまりその学校を第1志望にしている子どもが比較的多く集まる回への「サービス的要素」が出題予告には強いからです。2回目、3回目は1回目に残念だった生徒も再チャレンジする一方で、滑り止めだったり、他校の残念組だけど偏差値的には自校より高い子が集まる傾向から、そこまでしなくても受験生は集まると読んでいるようです。それほど「営業努力」をしなくても選んでもらえるとみているからです。1回目は各校とも日程が2月1日午前に集中し、その中から選んでもらうにはある程度サービスが必要なのです。

★最悪を想定する学校説明会参加
 入試の結果、どの学校とご縁があるかは分かりません。志望校、受験校確定後はもちろん、受験する可能性がわずかでもあれば、学校説明会には出席しておきましょう。考えたくはありませんが、一度も訪れたことのない中学を受験することになった場合、どんな学校かも知らないのは避けたいです。中学受験は「まさか」という最悪の事態を想定して準備を進めるものです。親御さんの責任は重大です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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