日比谷&横浜翠嵐 公立の躍進を考える

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日比谷51年ぶりの“復調”
107年の歴史で新記録樹立の横浜翠嵐
コロナ禍は受験勉強にとってプラスだった!?
開成より日比谷 進学指導重点校で変わった
公立高校の奮闘から私立中高一貫校が学ぶこと

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★日比谷41年ぶりの“復調”
 新型コロナウイルスによる2度目の緊急事態宣言の中で行われた、21年度の大学入試。共通テスト元年にいきなりの“試練”となりましたが、入試自体にもさまざまな“地殻変動”が起こりました。

 中でも驚いたのが東大入試における公立高校の躍進です。東京都立日比谷高校(千代田区)の合格者数は63人を数えました。日比谷が60人の合格者を超えたのは1970年(昭和45年)以来51年ぶりのことでした。

 東京オリンピックが開催された1964年には193人の東大合格者を輩出。67年の都立高校の学校群制度導入により、日比谷はほかの2校と「学校群」を組むことになり、単独での受験ができなくなったころから、凋落の一途をたどりましたが、制度廃止後は徐々に“復調”。2018年に48年ぶりベスト10入りし、21年度は全国9位となりました。

日比谷高校

★107年の歴史で新記録樹立の横浜翠嵐
 東大合格者数で“新記録を樹立”したのが、神奈川県立横浜翠嵐高校(横浜市神奈川区)でした。50人合格は1914年(大正3年)の開校以来最多。20年度の26人から一気に倍増近い人数となり、神奈川では聖光学院の79人に次いで2位。神奈川私立御三家とよばれる栄光学園、浅野を上回りました。全国ランキングは11位でしたが、増加数では最多でした。

 長い歴史と伝統で県内では湘南(藤沢市)、県立横須賀(横須賀市)とともに進学校としては有名でしたが、05年に神奈川では学区制が廃止され県内のどの地域からも入学できるようになると、英数国の3教科で独自の問題を作成し入試を実施。入学当初から私立中高一貫を意識したとも見える学習指導により、短期間で神奈川の公立では断トツのトップ校へと駆け上がりました。

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横浜翠嵐高校

★コロナ禍は受験勉強にとってプラスだった!?
 日比谷、翠嵐の躍進の背景には何があるのでしょうか。各校の先生方がそのあたりは分析されるでしょうが、個人的にはコロナの影響が東大受験の結果を大きく左右したと考えています。

 コロナ禍によって通学できなかった高校生、特にオンラインによる授業が私立中高一貫校に比べスタートが遅かった公立では「学習の遅れ」が指摘されました。しかし、日比谷や翠嵐で東大を狙うレベルの生徒になると、それはマイナスではなく、むしろプラスに働いたと推測できます。

 自身の勉強スタイルを確立している彼らは、時間がたっぷりある分、計画をきっちり練ってスケージュール通り自分のしたい勉強ができたことが合格、特に現役合格につながったのではないかと推測できます。コロナ禍で「勉強が進まない」と嘆いていた受験生との差はこういうところに表れます。

自習を確立している子は受験に強い

★開成より日比谷 進学指導重点校で変わった
 もう1つ、躍進の背景には学校を挙げての「受験指導」が見逃せません。日比谷は学区制が廃止前後から、当時の石原慎太郎東京都知事の「都立高校改革」の目玉として、進学指導重点校に指定。教員の大量入れ替えを実施、2学期制、授業カリキュラムの変更、補習や季節講習の積極的な開催で受験指導を強化してきました。

 加えて日比谷の復活は「日比谷からでも東大に行ける」という雰囲気が親御さんにも伝わり、無理に私立へ行かなくてもという流れを形成しました。日比谷と開成に合格しても、日比谷へという流れがここ数年目立ってきたのも要因としてあると思います。

 翠嵐も同じことが言えるでしょう。05年の学区制廃止後、県内各地から優秀な生徒が入学するとともに、入学が決まった直後から平日「2時間プラス学年の数」の家庭学習時間を通達。休日はさらに2時間増し、といった具合で、大学受験へ早々とシフトする体制が組まれています。公立トップ校の“予備校化”がいいのか、悪いのかは別として、これだけやれば“素材”がいいだけに、私立中高一貫校の面々とガチで勝負できるのもうなづけます。

公立高校の奮闘から私立中高一貫校が学ぶこと
 難関大学進学には先取り教育を進める私立中高一貫校、あるいは公立でも一貫校の方が有利とされます。しかし、高校受験で「試練」を超えてきた生徒は、難関校であればあるほど自分の勉強法を確立して進学、中学受験組の「先取り学習」に追いつこうと、猛烈に追い上げてきます。中学受験で成功を収めたので安心、というわけではないことを公立高校の奮闘ぶりから感じ取ってもらいたいものです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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