中学受験 合否を左右する「解答以前」の鉄則

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漢字は後回しでいいの?
前から解く必要はない
これだけで偏差値6Pアップ
・数字ではなく「こん跡」を見る

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漢字は後回しでいいの?

9月13日に行われたONETES(旧首都圏模試)の第3回ONEテスト。国語は大問4題で、物語文、説明文、語彙・文法、漢字の書き取り10問という順番で出題されました。

問題冊子を開けば、最初に出てくるのは読解問題です。しかし、順番通りに解かなければならないルールはありません。この場合、大問4の漢字、あるいは大問3の語彙・文法から手をつけた方が、得点の「取りこぼし」が少なくて済むと考えるのが妥当です。

発表された正答率を見ると、気になるのが漢字の無回答率です。読解問題に時間をかけ、最後の漢字までたどり着かなかった子が相当数いた可能性があります。

問題を見て「分からない」「書けない」なら、これは別問題ですが、本来なら書ける漢字を、時間切れで書けなかったとしたら、極めて残念です。

学力のあるなしではなく、「試験問題への入り方」の鉄則を実行でききなかったことによる失点だからです。

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前から解く必要はない

今回、漢字10問の平均正答率は39.8%、誤答率は30.0%。そして無回答率は30.3%にも及びました。漢字でこの数字は高すぎます。

「揮発」は正答率8.1%、「裁量」は4.5%と難しい問題でした。一方、入試頻出で受験生ならこの時期正解してほしい「豊富」は58.2%、「改革」は48.4%。驚きはそれぞれ23.5%、22.9%にものぼる無回答率です。

全てとは言いませんが、書き取り常連問題で、もし4人に1人弱が手つかずだったとしたら、非常にもったいないことです。

どの教科でも「得点できる可能性の高い問題から取りかかる」のが受験の鉄則です。

大半の子が国語なら漢字・語彙、算数なら計算、基本的な一行問題がそれに相当します。確実に得点できる問題を先に仕留めるというセオリーからいけば、問題は大問1から解く必要はありません。後ろから始めても全く構いません

入試問題は「前から解くもの」ではなく、「自分で攻略する順番を決めるもの」。入試まで半年を切った今、もう一度この鉄則を確認し、模試の段階から実践する必要があります。

普段やっていないことは、入試本番でできることはないからです。

これだけで偏差値6Pアップ

無回答のすべてが「時間切れ」というわけではありませんが、漢字全問無回答の子が仮にまず漢字から手をつけ、正答率40%程度の問題まで正解したとすれば、この模試であと14点上積みできた計算になります。

ONETESが発表した今回の偏差値換算表に当てはめると、国語で偏差値50だった受験生なら56程度まで上がります。実に6ポイントです。志望校判定にも影響する差です。

「解く順番」を変え、取れる問題を取り切るだけで、これだけ数字が変わる可能性があるのです。

成績が安定している子は、こういうところで抜かりがありません。

基礎・基本問題はもちろん、正答率30%程度までの受験標準問題レベルを着実に拾って得点を積み重ねる。難しい問題に正解するから「デキる子」なのではなく、取るべき問題を落とさないから強いのです。

偏差値が上位3割以内の子の多くは、試験前にある程度の「予想図」を頭の中に描き、問題冊子を開いた瞬間に全体を見渡し、30秒程度で解く順番を「最終決定」します。

もちろん「固定」ではなく、実際に解きながら時間配分を微調整したり、難しいと思えば後回しに、解く順番を一部変更します。

こうした「攻め方」の引き出しをどれくらい持っているかどうか。勉強に対して「気配り」ができるようになると、成績は違う風景が見られるようになります。

数字ではなく「こん跡」を見る

塾でも「できる問題から」「得点しやすい問題から」取りかかると、何度も言われているはずです。それでも実践できていないのなら、できるまで繰り返し伝える必要があります。

12歳の受験です

「一度言ったから分かっているはず」と大人の感覚で考えるのではなく、大切なことは何度でも確認する。できるようになった後も繰り返し伝える。「耳にたこができる」。そのくらいでちょうどいいのです。

入試は「入り方」を誤ると流れが変わります。取りかかる順番はもちろん、「ハマった」問題に時間を使いすぎ、焦りが生まれ、ミス連発、本来取れる問題まで落としてしまうというのは誰でも起こりうることです。

まさかの不合格の典型的バターンの1つです。

だからこそ模試は、偏差値、合格判定の「数字」だけを見て終わらせるのはもったいないのです。

解答用紙の様子、問題用紙の書き込みなどから浮かび上がる、子どもの「戦いの跡」をきちんと検証しないと、無意味といっても過言ではありません。

帳票の「数字」以上に、我が子の「こん跡」を追う

9月から12月は主要模試が月1回のペースで続きます。そこに残る「こん跡」には「気づき」の宝庫です。

その「気づき」が最後のひと伸びとなり、本番で持っている力を得点に変える「合格力」になります

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